ばっかじゃないの!

じゃみらー

自分にあるものとないもの

歌は良い。
でも僕には言葉を旋律に乗せて誰かに伝えることができない。


僕は、ただ誰かの歌を聴いて──あるいは聴かずに。


絵画は良い。
でも僕には世界をカンバスに掴まえて誰かに見てもらうこともできない。


ただ僕は、誰かの描いた絵を見て、観て、みて──あるいは目をやらずに。


きっと、それが自分にないものだからこそ、そこにあるものを純粋に「そこにあるもの」として愉しめる。
何かに対するものではなく、ただ「そこにあるもの」として。


ときには何かと対比させてみたりして。