子どもって真っ白なんだよ。
だから何にでも染まりやすい。
染まって、その一色になれる。
馴染みきれないと、
すぐに色が落ちていく。
そうしてまた違う色に染まっては、色が落ちて。
その繰り返し。
いつからか染まった色は落ちにくくなって、
シミが出来たり、色あせたり。
もう真っ白な自分には戻れなくなってしまう。
気付けば、
もう何処にも白い部分は見あたらない。
自分の色に染まっていく。
それを汚いと思うのか、美しいと思うのか。
どれだけ力いっぱい洗ったところで、
地の色は落ちないんだから、
塗りつぶそうとせずに、彩ればいいのにね。