コロキウム準備
講義でプレゼンしなきゃいけないので、ある論文を研究室内で紹介した。
準備があまりに足らなかったのでグダグダを極める有様になった。
その論文との出会いはもう1年も前になる。
南部陽一郎先生の論文。
その頃は全然意味が分からなかった。
いつか読んでやろうと思っていた。
それから1年。
たまたま夏の学校でその論文のことを聞いた。
ちょうど良い機会だからプレゼンの種をこの論文に決めた。
さっぱり分からない。
困り果てて J.R.Schrieffer の "Theory of Superconductivity" を読んだ。
Theory Of Superconductivity (Advanced Books Classics)
- 作者: J. Robert Schrieffer
- 出版社/メーカー: Westview Press
- 発売日: 1971/01/22
- メディア: ペーパーバック
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涙が出るくらい分かりやすかった。
よくよく見比べていけば、そこには論文と同じ論理展開で記されていたのが分かった。
素粒子物理と物性物理とでこんなにも毛色が違うのかと驚くばかり。
今回の失敗の原因は、あまりに準備不足だったこと。
準備不足のままで期限を迎えた理由は、明らかに計画的でなかったこと。
…だとは思わない。
僕は、冷静さを失っていたと気付いた。
先月から計画は立てていた。
けれどあまりに分からない論文だったから逃げつづけていた。
それが原因。
何を忘れていたか、やっと気付けた。
当たり前に、逃げても何もならない。
というかむしろ逃げた方が後になって余計にキツい。
分かってたこと。
でも忘れてたこと。
僕の人生に大切な、でも最近は忘れていたこと。
多少、派手に転ばないと僕は調子に乗るタイプではある。
自慢じゃないが。
自慢にもならないが。
ただ、いくらグダグダでつまらない紹介になったとしても、つまらなさそうにケータイをイジられてるのを見ると何だかなとは思った。
あまり知らない人にそういうことされても、それほどじゃないけれど。