ばっかじゃないの!

じゃみらー

エントリーシート

ググる大先生に「エントリーシート」って訊いたら、出るわ出るわの大盛況。
まぁ書く前にググって情報集めとけって話なんだけど。
まず第一に上がったのが「正しいエントリーシートの書き方〜就職活動のすすめ」だった。
誤字脱字が多い。
内容は要点だけまとめると


ESに求められるもの

  • わかりやすさ
  • インパク
  • 常に最新なこと
  • 完璧さ(誤字脱字がない)


大前提として。
「ES通った後の面接は、そのESをもとにして行われるのでESで書いた内容には答えられるようになるべし」


内容面で意識すること

  • 自分の書いた内容を読んで、書いたときのイメージと読んだ後のが一致するように書くべし
    (人に読んで確かめるのもアリ)
  • 自分のことをアピールするべし
    (how, why が大事 / 今の、最新の自分についてもちゃんと書く)
  • 全体として首尾一貫した内容にするべし
    (矛盾があるとダメ)
  • 興味をもって読ませるための工夫をすべし
    (自分が興味をもって読んだ文章を分析してみれば、興味をもって読ませる書き方が分かる)
  • とりあえず持ってる資格は書いておくべし
    (面接での話題にもできるから)


チェック

  • ちゃんとESの質問に答えられているかは確認すべし
    (的外れだと、もちろん落ちる)
  • 誤字脱字はないように最低3回は声を出して読み返すべし
  • 手書きの場合はレイアウトや文字の大きさなど見栄は良くすべし
    (汚いと読んでもらえなくなる)

ぶっちゃけ

要は「手っ取り早く自分にタグつけて買って下さい」と言っているのか。
荒い言い方になるけど、自己分析ってそういうことでしょう?
ESの本質は「自分=○○」*1で、それは実に分かり易い。
誰にとって分かり易いかを考えたとき、それは自分ではなく相手にとってだと気付く。
選ぶ側の人間にとってタグが付いているほうが認識しやすく、選びやすい。
なんか、すごく「人材」って感じ。
買ってもらう側は、気に入ってもらうためにあの手この手を尽くす。

自己分析

まず「自分=○○」という図式を作る。
それに矛盾のないように取り繕う。*2
矛盾や綻びが見えるなら、それは「自分≠○○」だから。


そもそも○○に入るものなんて数が限られている。
今の自分が少し背伸びして届くもので、尚かつ相手が欲しがるようなもの(こっちが重要)なのだから。
だから何個か確かめていくうちに最良のものが見つかる。


見つからなかったら必死で作る。
形から規定していくことも間違いじゃない。
なりたい自分を○○に入れると、自分に足りないものが見えてくる。
それを補えば、晴れて「自分=○○」だ。


目的は、自分が(それなりに)働きたいところに就職すること。
それが済めば「自己分析」という名のレッテル貼りはさっさと忘れる方が自由だろう。*3
強みを知ることは良いが、その強みに傲ることになりかねない。
会社はその強みを買ったのだから、自分はそんなことを忘れて存分に強みを発揮すれば良いだけの話。

自己分析のできない学生

科学技術論の最後の講義で、そんな学生が増えてきているとか言っていた。と思う。
きっと「できない」というのは、選ぶ側から見たときに魅力的でないということだろう。


「ぶっちゃけ」のところですごく暴言地味たことを書いたが、そうするより他、手立てがないのが現状だろう。
働くのが最終目的なのだから、働くかどうかに時間を裂くと言っても限界がある。
最終的には「やってみなければ分からない」仕事に、特定の誰かじゃなければならないということは早々ない。
つまり、誰がやるかは重要じゃない。*4 *5
「俺がやったら、もっと良い仕事するのにな」なんてのはない。*6
その仕事がなされたことが重要だということ。


まぁ、だから企業から来るメールが「お祈りメール」だとか言われるんだろう。

see also:

*1:○○の具体的な中身は、長所・短所 / 今までに為しとげてきたこと / どのような経験が自分の人格形成に影響を与えてきたか / 自分に出来ること / 今後の自身の課題 etc.

*2:馴れてくると辻褄を合わせ、自分をよく取り繕うことが上手くなっている。それも大人だからこそできること。

*3:自己分析とは自己規定ということ(だと思っている)で、それは即ち自身の限界規定にもなっているのだということ。

*4:もちろん、蔑ろにしていいことでもないが。

*5:もちろん、その積み重ねの結果に「誰がやるか」が重要になるけれど。

*6:野球に「たら・れば」はないのと一緒。