ばっかじゃないの!

じゃみらー

富士山行ってきた(続き)

富士山頂。
3時am過ぎに到着。
真っ暗な中にたくさんの人。
ヘッドライトやハンドライトがまぶしい。

3時半am頃に店が一斉に開く。
何か温かいものを食べて寒さをしのごうと、東京屋という店に入る。
風が遮られるだけでもとても暖かくなる。
まわりを外国人に囲まれてしまう。
ここは日本かと不安になってしまうくらいに外国人だらけ。
店の人も「イングリッシュメニュー」とか言って外国人の相手を先にする。
日本人は後回し。
何なんだろうな。
別に不満があるわけじゃないけど、何でそういうシステムになったのか気になる。


結局、3人とも御来光うどんと言うのを頼んだ。
お値段1000円。
待っている間に御来光うどんってどんなんだろうなという話をした。
もしや、単なる月見うどんじゃないだろうな!と思った。
程なくして出てきた御来光うどん1000円。
単なる月見ではなく、ノリもワカメも入ってました。
出汁が濃い。
これが関東風か、と驚いた。


うどんを食べたら身体が温まった。
食べ終わったら場所を空けなければ後の人につっかえる。
そそくさと出て行った。
それが4時am。


そこから1時間寒い中、御来光を待つ。
お日様もただでは待たせない粋な計らいをしてくれる。
山頂に着いたときはどこから空でどこまでが地上か分からない暗さだった。
遠くの空─地平線か水平線か─空と地上との境界を徐々に明るくしていく。
それもまた綺麗だった。
夜の明けていく様をまざまざと見せてくれる。


雲海が眼下に広がっていた。
東にはそれより一層上に薄い雲が少しあって、日の出をぼかしている。
日の出が見えないのでは、と不安が脳裏をよぎる。
ところがその雲が逆に日の出をゆっくりと、長く見せてくれた。

雲の合間からお日様が見えたとき、御来光を心待ちにしていた群集から自然と声が漏れた。
遠くの方では万歳!万歳!という声が聞こえてきた。
やっぱり日本人だなア。


御来光はいつまで御来光なんだろうか。
そんなことをふと思って「御来光」で調べてみたら、ブロッケン現象なんだ?
日の出のことを御来光って言ってるわけじゃないのか。謎。


日が昇りきったら、人がわらわらと散っていった。
とりあえず日の出をバックに記念撮影した。
撮ってくれたおねえさんのセンスが冴えわたる写真。
あほ丸出しの3人。


それからしばらくして時計回りにお鉢巡りをした。
富士山の噴火口跡を一周ぐるりと回る。
山肌にJIROという文字が石を並べて作られているのを発見して「なぜJIRO」だと推測したり、
ツアーにまぎれてガイドの人の話をウンウン聞いたり、
剣ヶ峰で日本一高いところに行ってみたり、
富士五湖の一つであろう湖を見つけてウハウハ言ったりした。


お鉢巡りもいずれは終わり、いよいよ下山することになる。
「下山道ってこっちでいいん?」みたいな話をしていたら、近くにいた人がこちらを見ずに「違う、あっち」と言ってくれた。
驚いたけど、ありがたく思った。


須走ルートで下山する。
思いのほか楽しい。
一緒に来た2人を放っておいて下山してしまうくらいに楽しい。
スキーに似た感覚で降りていった。
後ろにいた人は砂煙だらけでさぞ迷惑したろうな、と思いながらもズンズン降りていった。


1時間40分足らずで下山できてしまう。
山頂から5合目まで。
30分後くらいに1人が降りてきて、もう30分後に最後の1人が降りてきた。
2人とも足がケンケンガクガクらしい。
このときは何にも痛くなかったけれど、帰ってから少し筋肉痛になっていた。


それからまったりバスを待ち、天恵というスーパー温泉に行って、地ビールの御殿場ビールを飲んだ。
味は少し辛かった気がした。
あまり味覚には自信がないので「気がした」でとどめる。


ちなみに、須走口5合目からのバスで、宮上というところで途中下車して500㍍くらい歩くと、その天恵に着く。
天恵最寄りのバス停から御殿場駅までは600円かかる。
これはあんまり知られていない情報らしい。
昼過ぎに5合目から帰るなら御殿場周辺の温泉は天恵が一番近いらしい。
5合目にある総合案内所で割引券が置いてあったりする。


昼前に御殿場駅に着いたなら、駅から無料バスで御殿場市温泉会館に行ける。
車で行っているなら自由度は高いけれど、バスだとこの二つくらいだとか。


まぁそんな感じで無事に富士山から帰って参りました。