コブシヲニギレ
最近ずっと怠惰な生活から抜け出せずにいた。
今日もはじめは超絶怠慢状態。
鬱かってくらいに現実逃避して、また気が付けば時計の針は進んでて。
それを見て自己嫌悪して、でもそれに抗う気概も生ぜず。
ぬるま湯に浸かってたんだ。
そこに自分がいることさえ忘れさせるような。
──考えることを止めさせる世界。
痛みを知れば、感覚が生き返る。
傷口から流れ出る赤い血を見て、体内に血の巡ることを知る。
ああ俺、生きてねぇなって感じ。
勝つためには、ぬるま湯に居てちゃいけない。
部屋の掃除をして、洗濯もして、空気の入れ替え。
この部屋を漂う気怠い空気を風にしてしまえ。
それから断食。
空腹は、精神を研ぎ澄ます一番のカンフル剤。
そうさ、コブシヲニギレ。