ばっかじゃないの!

じゃみらー

夢中になって,まわりが見えなくなって

基底状態からの低エネルギー励起を準粒子描像で記述する,その励起のことを素励起って言うんだと思うんだけど.
多体的な相互作用を含んだ基底状態からの,多体効果を取り込んだ上での励起スペクトル.
減衰定数がエネルギーに比べて十分に小さいと,そういう粒子的な振る舞いをする何かが生成されたとすると,
一度生成されたら減衰定数の逆数くらいの時間は残っているから,それを準粒子と呼んでいる.
1粒子的な素励起もあれば多粒子的な素励起もある.
フェルミ液体に対して,斯波『固体の電子論』も山田『電子相関』も,もちろんAGDも,まず減衰がどれくらいかを議論をしている.


何はともあれ,まず素励起ってのが何かをちゃんと抑えておくべきかと思う.
そうじゃないとランダウのフェルミ液体論が全然リアリティを持って捉えられない.