ばっかじゃないの!

じゃみらー

ルールを決めると便利である

研究室を運営するうえで,それなりに物を消費するという事実について考えてみよう.
ぼくが所属するような理論系の研究室では,実験器具という類いのものはない.
そのかわり計算機というかパソコンがある.
そういう大きなものも消耗品と言えば,そうなのだが,もっと消耗するのが短期間のものについて.


たとえば計算用紙とかペンとか,あるいはホワイトボードに書くためのマーカーとか,印刷するためのインクとか.
こういうものは,ストックが常に最低一つはあるべきだ.
いま使っているソレがなくなったとき,ストックから補充すれば,そのまま滞りなく済ませられる.
研究以外の,しかも最もつまらないところで,研究に支障を来すなんて勿体ない.
ゆえにストックは常に最低一つはあるべきなのだ.


ここで重要な点は,ストックを消費していくと,ストックを補充しないといずれは尽きてしまうということだ.
至極当然のことだが,たいがいの人がそのストックを補充しない.
それは第一に面倒だからであろう.
逆に言えば,その面倒さを解消できれば,しっかりストックを補充してくれるに違いない.
使いたいときに使えなくなるのは誰だって嫌なのだから.


さて,ストックの補充を簡単にささっとする方法を考えよう.
これは,補充するために行う作業の数を減らすことに等しい.
その作業をざっと別けると

1. その備品はどのように補充するのかを確認する
2. 実際にその備品を補充する

という風になるが,存外に 1. が面倒なのである.
「買えば良い」と一口に言う愚か者がいるが,どこで買うのか,お金はどこから出すのか等をいちいち覚えていない.
逆の発想をして,1. をクリアできたら,あとは行動するだけで,補充作業の半分が終わったと思える.


ベストは,その備品のストックしてある場所に,補充方法を記しておくことだ.
そこに記しておくべき内容は,

1. どこで買えばいいのか
2. どのような手続きで買えばいいのか
3. 買うことを誰に知らせなければいけないのか

で,補充に必要な用紙等を沿えておく.
たまたま自分に時間が無い場合は,必ず誰かに頼んで補充作業をしてもらうこと.


これと合わせて,備品のストックをおく場所は固定しておくべきだ.
ストックがどこにあるのか分からなくて探すなんて手間は無駄で,非常に惜しい.
そのためにストックする場所は固定しておき,そこにその補充方法を記した紙を沿えておく.


ちなみにこういうルールや決めごとをするとき,年度初めが良い.
新しく配属された人にとって「そういうものなんだ」と教えられたことは,基本的に守ろうとしてくれるから.


これを研究室の運営のルールとすると,きっと研究に専念できる.
(研究室に限らず,何かを共同利用する場合は,目的以外の作業にリソースを奪われないために,このようなルールを決めておくとよいと思う)