ばっかじゃないの!

じゃみらー

お酒を飲むことの良さ

一人暮らしをはじめてすぐは,景気付けと称して缶ビールを束で買ってきて,毎日のように飲んでいました.まだ暮らし始めということもあったんだろうとは思いますが,自然と夜になると眠たくなって,朝も早くに目覚めていました.

そのような生活は,物理学会やアメリカに行った後も続いて,まぁ言ってみれば,酒飲みになっていました.お酒を飲むと,当然のようにミスが命取りになる計算はできませんし,難しい本も読むに耐えられません.そう考えて,なんとなく「これではいかんのではないか」と思い立ち,お酒をコーヒーに変えました.

ぼくは,大学から帰ってくると,どうしても一度スイッチがオフになってしまうのです.そのままオフの時間を過ごすのも一つの手ですが,帰ってくる時間がだいたい夕ご飯の前後で,まだやり足りない感じもあるのです *1.そういうわけで,少しくらいは家に帰ってきてからも何かしたい,と.

しかしコーヒーでは余計によろしくないと分かりました.まず何をするにも気が重たくなってしまってよろしくない.やる気が出なくてダラダラと過ごしてしまって,気付けば寝ておきたい時間になるのに,今度はカフェインとダラダラのせいで,眠たくならないので,やっぱりよろしくない.結果,寝る時間が遅くなり,それにつられて起きる時間も遅くなる.大変よろしくない.

家に帰ってきてから,大して何かした実感も持てずに気付けばもう寝る時間というのは,精神衛生上も好ましくないので,結局はお酒を飲むようになりました.

お酒はいいですね.つまらないことで悩まなくて済む.少なくとも「悩まないでおこう」と思ったら,悩まないでいられる.そうして目の前のことに目をやれる.あまり難しいことは考えられないけれど,ここで書くような簡単な論理も使えるし,何より気持ちが軽いままでいられて,何かをしようと思えば行動に移せる.

いまのぼくには,お酒を嗜むことが生活を有意義に過ごすためのひとつのポイントになっています.ただ,この考え方を少し履き違えただけで,お酒の恐さを知ることになるように思います.

酒は飲んでも飲まれるな.

*1:しかし大学にまだ居残ってやる気にはなれない.